2017年12月8日(金)
『事の帰する所は、すべて言われた。すなわち、神を恐れ、その命令を守れ。これはすべての人の本分である。』伝道の書12章13節
ソロモン王が自分の人生を一文にまとめるとしたら、どうなるだろう。
若い頃なら「神は私に偉大な知恵を与えられた」と書くかもしれない。
年老いてからなら「語ったことはすべきだった」と書くのだろうか。
ソロモン王の時代は、平和と繁栄に彩られていた。
彼はその中で、次第に霊的な心の問題にむしばまれていった。
老年になったとき「その妻たちが彼の心をほかの神々のほうへ向けたので、彼の心は、父ダビデの心とは違って、彼の神、主と全く一つにはなっていなかった」のだ。
神はそれを良く思われなかったので、かつて模範的な生き方をした彼だったけれど、悲しい結末を迎えることになった。
ソロモン王は伝道者の書の中で何度も「むなしい」という言葉を繰り返している。
それは、人生に対する失望を表しているのかもしれない。
かつて聡明であった王は、全てを手に入れ、全てを失い、その全部を思い巡らしてこう締めくくっている。
「神を恐れよ。神の命令を守れ。」
これこそ、傾聴に値する一文。
God Bless You!!
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